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尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎、精巣上体炎など)

尿路感染症は、尿の通り道である腎臓、尿管、膀胱、尿道などに細菌が侵入し、炎症を引き起こす病気の総称です。泌尿器科を訪れる患者さんの中でも頻度の高い疾患であり、女性に多い「膀胱炎」や、高熱を伴う「腎盂腎炎」、男性特有の「前立腺炎」や「精巣上体炎」など、その種類は多岐にわたります。放っておくと重症化したり、再発を繰り返したりすることもあるため、早期の診断と治療が欠かせません。神奈川県横須賀市若松町のこいずみ腎・泌尿器科クリニックでは、京急線の横須賀中央駅から徒歩1分という場所で、日本泌尿器科学会専門医・指導医である院長が、患者さんの症状に合わせた丁寧な診療を行っています。デリケートな悩みも安心してお話しいただけるよう、プライバシーに配慮した環境を整えておりますので、気になる症状があればお早めにご相談ください。

尿路感染症の症状について

尿路感染症の症状は、感染が起こっている場所(臓器)によって大きく異なります。共通して見られるのは、尿に関するトラブルと、炎症に伴う痛みや発熱です。多くの患者さんが「いつもと違う尿の出方」に不安を感じて来院されます。代表的な症状を整理してご紹介します。

排尿に関するトラブル

膀胱や尿道(管腔臓器)に炎症が起きると、尿を出す際や溜める際の変化が顕著に現れます。以下のような症状がある場合は、尿路感染症の可能性が高いと考えられます。

  • 尿をする時に痛みがある(排尿時痛)
  • 尿の回数が増え、何度もトイレに行きたくなる(頻尿)
  • 尿をした後も、まだ残っている感じがする(残尿感)
  • 尿が白っぽく濁っている(膿尿)
  • 尿に血が混じっている(血尿)

尿の悩みについては「尿が近い」のページや、「尿をする時に痛みがある」のページも併せてご覧ください。

全身の症状と痛み

感染が腎臓や前立腺(実質臓器)などの深い場所に及ぶと、排尿トラブルの他、高熱などの全身症状が出ることもあり要注意です。

  • 38度以上の急な発熱、寒気、震え
  • 脇腹や背中、腰の激しい痛み
  • 下腹部の違和感や重苦しい痛み
  • 男性の場合、陰嚢(タマの部分)の腫れや激痛
  • 倦怠感や吐き気

背中側の痛みについては「脇腹や背中が痛い」のページで詳しく解説しています。

尿路感染症の原因について

尿路感染症の主な原因は、細菌が尿道口から逆流して尿路に侵入することです。健康な状態であれば、尿の流れによって細菌は洗い流されますが、何らかの理由で細菌が増殖したり、体の免疫力が低下したりすると発症します。

細菌の種類と感染経路

原因となる細菌の多くは、自分自身の腸内に住んでいる大腸菌などの常在菌です。これらが尿道の出口から入り込み、膀胱へと進んでいきます。特に女性は男性に比べて尿道が短く、細菌が膀胱に到達しやすいため、膀胱炎を発症しやすい傾向にあります。一方で、男性の感染は、前立腺肥大症などによる尿の停滞が背景にあることが少なくありません。

発症の誘因(きっかけ)

細菌が入ったからといって必ずしも発症するわけではありません。以下のような「きっかけ」が重なることで、感染症が引き起こされます。

  • 疲労や睡眠不足による免疫力の低下
  • トイレを長時間我慢することによる尿の停滞
  • 水分摂取不足による尿量の減少
  • 体の冷えやストレス
  • 性交渉に伴う細菌の侵入
  • 糖尿病などの持病による抵抗力の減退

尿路感染症の病気の種類について

尿路感染症は、どこで炎症が起きているかによって呼び名が変わります。それぞれの疾患で注意すべきポイントが異なります。

膀胱炎(ぼうこうえん)

泌尿器科で最も頻繁に遭遇する疾患です。主に女性に多く、排尿時痛、頻尿、残尿感が特徴です。重症化すると強い血尿が出ることもありますが、多くは適切な抗菌薬の服用で数日以内に軽快します。しかし、無理をして放置すると、細菌が腎臓まで昇っていき、後述する腎盂腎炎を引き起こす恐れがあります。また繰り返す場合は、別の病気が隠れていないか専門的なチェックが必要です。

血尿が心配な方は「血尿が出た」のページを参照してください。

腎盂腎炎(じんうじんえん)

腎臓にまで細菌が到達し、炎症を起こした状態です。膀胱炎の症状に加えて、38度以上の高熱や背中・腰の痛み(叩くと響くような痛み)が現れます。血液の中に細菌が入る敗血症という命に関わる状態に進行することもあるため、注意が必要です。特に、高齢の方や持病がある方は重症化しやすく、入院加療が必要になることもあります。早期に泌尿器科を受診し、早期に治療を開始することが重要です。

前立腺炎(ぜんりつせんえん)

男性特有の病気で、尿道の奥にある前立腺に細菌が感染して起こります。急性の場合は、高熱と激しい排尿痛、排尿困難が見られます。慢性化すると、下腹部や会陰部(股の間)の鈍痛、不快感が長期間続くことがあります。前立腺は薬が届きにくい場所であるため、泌尿器科専門医のもとで腰を据えた治療が必要です。前立腺肥大症をお持ちの方は特に注意が必要です。

精巣上体炎(せいそうじょうたいえん)

精巣(タマ)の横にある精巣上体に炎症が起きる病気です。陰嚢が大きく腫れ上がり、歩けないほどの激痛や高熱を伴うことがもあります。放置すると膿が溜まって手術が必要になるもあります。若年層では性感染症が原因となることもありますが、高齢の方では、前立腺肥大症に伴う尿路感染から波及することが一般的です。

急な腫れにお悩みの方は「睾丸が腫れている」のページをご確認ください。

尿路感染症の治療法について

当院では、患者さんの症状と尿検査の結果を照らし合わせ、最適な治療法を選択します。基本的には細菌を退治するための薬物療法が中心となります。

抗菌薬(抗生剤)による治療

原因菌に効果のある抗菌薬を処方します。膀胱炎であれば3日から5日程度の内服で落ち着くことが多いですが、腎盂腎炎や前立腺炎の場合は、1週間から10日程度の継続が必要になることもあります。症状が消えたからといって自己判断で服用を中止すると、細菌が生き残り、薬が効きにくい耐性菌を作ってしまう原因になります。医師の指示通り最後まで飲みきることが重要です。

水分摂取と生活習慣の改善

薬の服用と同時に、水分をしっかり摂って尿量を増やすことが推奨されます。物理的に尿路を洗い流す効果により、細菌の排出を助けます。また、以下の点に気をつけることで回復を早めることができます。

  • 十分な休養をとり、免疫力を高める
  • 刺激物(アルコールや香辛料)を控える
  • 尿意を感じたら我慢せずにトイレへ行く

原因疾患の精査と治療

何度も尿路感染症を繰り返す場合(再発性尿路感染症)は、単なる不摂生ではなく、体の構造に問題があるケースもあります。当院では超音波検査や残尿測定、レントゲン検査などを行い、尿路結石や前立腺肥大症、神経因性膀胱などが隠れていないかを確認します。原因となる病気を見つけ出し、そちらの治療を並行して行うことが、根本的な解決につながります。

尿路感染症についてのよくある質問

Q1. 市販薬で治しても大丈夫ですか?

A1. 軽度の膀胱炎であれば、市販薬などで和らぐこともありますが、根本的な治療は難しいことが多いです。特に高熱がある場合や痛みが強い場合は、様子を見ている間に悪化してしまう恐れがあります。泌尿器科で適切な対処をするのが確実です。

Q2. 何度も膀胱炎を繰り返すのですが、何か病気でしょうか?

A2. 年に数回繰り返す場合、更年期に伴う粘膜の変化や、膀胱の中に尿が残ってしまう「残尿」が原因のことがあります。また、結石や腫瘍が潜んでいる可能性も否定できません。当院では日本泌尿器科学会専門医として、詳しい検査を通じて「なぜ繰り返すのか」の原因の追求や予防法をご提案します。

Q3. 治療中は入浴しても良いですか?

A3. シャワーであれば問題ありませんが、高熱がある時や激しい痛みがある時は、体力を消耗するため長湯は避けましょう。清潔に保つことは大切ですが、デリケートゾーンを強く擦ったりすると、かえってバリア機能を壊してしまうため、やさしく洗って清潔を保つようにしましょう。

Q4. 男性でも尿路感染症になりますか?

A4. はい、なります。男性の場合は女性に比べて尿道が長いため、単純な膀胱炎は少ないですが、その分、前立腺炎や精巣上体炎といった重い病気になりやすい傾向があります。男性の尿路感染症は、背景に性感染症や前立腺肥大症などの排尿障害が隠れていることが多いため、専門的な診察が推奨されます。

院長より

尿路の感染症は、決して珍しい病気ではありません。また、その不快感や痛みは生活の質を大きく下げてしまいます。「いつもの膀胱炎だから」「恥ずかしい」と受診をためらっている間に、症状が進行して高熱にうなされてしまう患者さんを、私たちは多く見てきました。特に腎盂腎炎や急性前立腺炎は、全身状態が悪化するリスクのある侮れない疾患です。当クリニックは、京急線の横須賀中央駅からすぐの場所に位置しておりますので、お仕事帰りやお買い物のついでに気軽にお立ち寄りください。私は日本泌尿器科学会専門医・指導医として、長年多くの尿路感染症治療に携わってきました。単にお薬を出すだけでなく、なぜ感染してしまったのか、どうすれば再発を防げるのかという視点を大切にし、丁寧な説明を心がけています。「これって病気かな?」と一人で悩まず、どうぞ安心してお越しください。排尿の悩みを解決し、再び健やかな毎日を過ごせるよう、スタッフ一同全力でサポートいたします。

当院の診療方針や特徴については「当院の特徴」のページも併せてご覧ください。

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