陰部皮膚疾患
神奈川県横須賀市若松町のこいずみ腎・泌尿器科クリニックでは、日本泌尿器科学会専門医・指導医である院長が、陰部の皮膚に生じる様々なお悩みやトラブルを抱える方の診療を行っています。デリケートな部位の悩みは、誰かに相談しづらく、一人で抱え込んでしまいがちです。放置することで症状が悪化したり、性感染症が関与しているものであれば、パートナーに感染する恐れもあります。当院は、横須賀中央駅から徒歩1分というアクセスしやすい場所にあり、プライバシーに配慮した空間を大切にしています。陰部の皮膚トラブルの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
陰部皮膚疾患で診る症状
陰部の皮膚疾患には、感染症から日常的な刺激による炎症まで、多種多様な原因が含まれます。患者さんが当院を受診されるきっかけとなる主な症状には、以下のようなものがあります。
かゆみやむずがゆさ
陰部は下着による蒸れや摩擦が起きやすく、細菌や真菌(カビ)が繁殖しやすい環境にあります。特に激しいかゆみを伴う場合は、真菌感染や寄生虫による疾患が疑われることがあります。無意識に掻き壊してしまうと、皮膚のバリア機能が低下し、さらに炎症がひどくなるという悪循環に陥りやすいため、早めの診断と治療が必要です。
詳細については「陰部がかゆい」のページを参照してください。
ブツブツやしこり、おでき
陰部にできたブツブツは、痛みを伴わないものも多いため、発見が遅れることが少なくありません。しかし、尖圭コンジローマのようにウイルス性のイボであったり、梅毒による初期のしこりであったりと、性感染症が隠れているケースも多々あります。
詳細については「陰部おできができた」のページを参照してください。
赤みや腫れ、痛み
陰部が赤くなって腫れたり、排尿時や下着が擦れた時に痛みを感じたりする場合は、炎症が起きているサインです。細菌感染による炎症や、ウイルス感染による痛みなどが考えられます。
詳細については「陰部が腫れている」のページを参照してください。
水疱(水ぶくれ)や潰瘍(皮膚のめくれ)
小さな水ぶくれが集まってできたり、その水ぶくれが破れて皮膚がえぐれたような状態(潰瘍)になったりすることがあります。これらは強い痛みを伴うことが多く、ウイルス感染症の典型的な症状であることが多いです。放置すると傷口から二次的な細菌感染を招く恐れもあります。
陰部皮膚疾患で診る病気
泌尿器科クリニックで診ることが多い、代表的な疾患は以下のようなものがあります。原因や症状に合わせた治療を選択します。
亀頭包皮炎(きとうほうひえん)
男性特有の疾患ですが、ペニスの先端(亀頭)やそれを覆う包皮が炎症を起こした状態です。細菌によるものだけでなく、カンジダという真菌(カビ)によるもの、下着などの刺激によるものもあります。
- 亀頭の赤みや腫れ
- 陰部の強いかゆみ
- 白っぽいカスのような汚れ(恥垢)の付着
- 排尿時のしみるような痛み
治療は、原因に合わせて抗菌薬や抗真菌薬の外用薬やを使用します。包茎(真性あるいは仮性包茎のこと)の方は再発しやすいため、清潔を保つための対処法をご相談させていただきます。
真菌(カビ)感染症
皮膚カンジダ・膣カンジダ
女性では特有の疾患です。加齢、疲労、ストレス、抗菌薬の使用、妊娠、糖尿病などによって膣内環境のバランスの変化により発症しやすくなります。強いかゆみや白いポロポロしたおりものを認めることが特徴です。
- 外陰部や膣の強いかゆみ
- 白くポロポロしたヨーグルト状・酒粕状のおりもの
- 外陰部の赤みや腫れ、ヒリヒリ感
- 排尿時や性交時の痛みや違和感
治療は、抗真菌薬の膣錠や塗り薬による治療を行います。症状が改善しても自己判断で中断せず、適切な治療を最後まで行うことが大切です。繰り返す場合には、糖尿病など基礎疾患の評価が必要になることもあります。
陰股部白癬(いんきんたむし)
陰股部白癬は、一般的に「いんきんたむし」と呼ばれる、白癬菌という真菌による感染症です。足の白癬(水虫)と同じ菌が、股間に感染することで発症します。膣や皮膚カンジダと同様か、それ以上の強いかゆみを伴います。
陰部の真菌感染症は、市販の湿疹用塗り薬に含まれるステロイドを使用すると、かえって症状が悪化することがあるため、抗真菌薬によるの治療が必要です。
尖圭コンジローマ
ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染によって生じる性感染症です。陰部にカリフラワー状や鶏冠(とさか)状のイボができるのが特徴です。痛みやかゆみはほとんどありませんが、放置するとイボが増えたり大きくなったりします。ウイルス性のため再発しやすく、根気強い治療が必要です。当院では、ベセルナクリームなどの外用薬による治療の他、電気メスによる焼灼や切除を行っています。
性器ヘルペス
単純ヘルペスウイルス(HSV)による感染症で、陰部に小さな水ぶくれや痛みのある潰瘍が生じます。強い痛みが生じるのが特徴です。治療は、抗ウイルス薬の内服ですが、一度治まってもウイルスは潜伏し、体調不良やストレスによって再発を繰り返すことがあります。
梅毒(ばいどく)
近年、国内で感染者が急増している深刻な性感染症です。初期段階では、感染した部位(陰部や口など)に痛みのないしこりや潰瘍ができます。これらは数週間で自然に消えてしまいますが、病気が治ったわけではありません。放置すると、数ヶ月後に全身に発疹が現れるなどの第2期、さらには数年後に内臓や神経に深刻なダメージを与える第3期へと進行します。血液検査で診断し、適切な抗菌薬(ペニシリン系)の内服や筋肉注射が必要です。
接触皮膚炎(かぶれ)
下着の素材、石鹸、潤滑ゼリー、コンドーム、あるいは外用薬の成分などに対するアレルギー反応や、物理的な刺激によって生じます。特定の製品を使用した後に赤みやかゆみが現れるのが特徴です。まずは原因となる物質を特定し、それを避けることが基本です。炎症を抑えるための塗り薬を処方し、日常生活の注意点をアドバイスします。
性感染症の可能性がある場合は、早めの検査をお勧めします。「性感染症」のページも合わせてご確認ください。
陰部皮膚疾患の検査について
正確な治療を行うためには、まず原因を特定するための適切な検査が必要です。当院では患者さんの負担を最小限に抑えつつ、必要な情報を迅速に得るための体制を整えています。
視診と触診
最も基本となる検査です。臨床経験に基づき、病変の形、広がり、痛みや硬さの状態を確認します。
拭い取り検査(スワブ検査)
病変部(滲出液を伴う発赤部や潰瘍部)を綿棒で軽く擦り、原因となっているウイルスや細菌、真菌(カビ)がいるかどうかを調べます。原因によって、迅速検査が可能なものもありますが、培養検査(菌が培地に生えるかみる)が必要なものもあります。
血液検査
通常は、梅毒の疑いがある場合に行います。感染の有無や程度を調べる検査です。感染初期の場合、偽陰性(感染があるにも関わらず検出できないこと)となることもあり注意が必要です。
陰部皮膚疾患についてのよくある質問
Q1. 恥ずかしくて受診を迷っていますが、どのような診察がありますか?
A1. 陰部のかゆみにおいて重要なのが視診です。かゆみのある部位の場所や炎症の広がり、病変がないかどうかを確認する上で重要です。陰部の診察の際は、プライバシーに十分に配慮し、露出を最小限に抑えるよう工夫をしています。
Q2. パートナーも一緒に治療した方が良いでしょうか?
A2. 性感染症が疑われる場合には、パートナーの方にも医師の診察を受けていただくことを推奨します。ご本人だけが治っても、パートナーが感染したままだと、ピンポン感染(お互いにうつし合うこと)を繰り返してしまいます。
Q3. 市販の塗り薬を塗っても治りませんか?
A3. 原因に合っていない薬を使用すると、逆効果になることがあります。例えば、真菌(カビ)が原因なのにステロイド剤を塗ると、かえって症状が悪化してしまいます。まずは泌尿器科を受診し、診察を受けることをお勧めします。
Q4. 治療中に性交渉をしても大丈夫ですか?
A4. 感染性の疾患(梅毒、コンジローマ、ヘルペス、亀頭包皮炎など)の場合は、治療が完了し医師から許可が出るまで、性交渉は控えてください。コンドームを使用しても、皮膚の接触によって感染するケースがあるため、注意が必要です。
院長より
陰部の皮膚症状は非常にデリケートで、「恥ずかしい」「相談しづらい」と感じて、受診をためらう方が少なくありません。一見するとただの陰部の赤みやイボだと思っていたものが、重要な性感染症であることもあります。私は、日本泌尿器科学会専門医・指導医として、陰部の皮膚トラブルに向き合ってまいりました。恥ずかしさから受診を遅らせ、症状を悪化させてしまう方も少なくありません。こいずみ腎・泌尿器科クリニックは、横須賀中央駅から徒歩1分のお仕事帰りやお買い物ついでにも立ち寄りやすく、プライバシーに配慮した環境で診療を行っています。少しでも気になる症状があれば、どうぞお気軽にクリニックにお越しください。スタッフ一同、お待ちしております。
陰部に関するお悩みについては「陰部が腫れている」のページも合わせてご覧ください。
