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PSA高値

健康診断や人間ドックの血液検査で「PSA数値が高い」と指摘されると、多くの方が「もしかして自分はがんなのだろうか」と強い不安に襲われてしまいます。しかし、PSA(前立腺特異抗原)の数値が上昇する原因は、がんだけではありません。加齢に伴う変化や、良性の病気によって数値が変動することも少なくありません。数値の背景にある原因を丁寧に紐解き、患者さん一人ひとりに最適な対応をご提案いたします。京急線の横須賀中央駅から徒歩1分という通いやすい場所で、皆様の不安を安心に変えるための精密な検査とわかりやすい説明を心がけています。まずは落ち着いて、泌尿器科専門クリニックであるこいずみ腎・泌尿器科クリニックにご相談ください。

PSA高値の原因

PSAとは、前立腺から分泌されるタンパク質の一種で、通常は精液の中に含まれていますが、ごくわずかに血液中にも漏れ出しています。この漏れ出す量が増える、つまりPSA高値となるのには、いくつかの原因が考えられます。

前立腺がんによる上昇

前立腺にがんが発生すると、前立腺の組織が壊れたり、がん細胞がPSAを過剰に産生したりするため、血液中のPSA濃度が上昇します。ただし、数値が高いからといって、直ちにがんであると断定できるわけではありません。

前立腺肥大症の影響

前立腺は加齢とともに大きくなる傾向があり、これを前立腺肥大症と呼びます。前立腺の体積そのものが増えるため、血液中に漏れ出すPSAの総量も自然と増えてしまいます。加齢によっても数値が少しずつ上昇することがあります。

前立腺肥大症の詳細については「前立腺肥大症」のページを参照してください。

前立腺の炎症(前立腺炎)

前立腺に細菌が感染したり、炎症が起きたりすると、前立腺の組織がダメージを受けます。この刺激によって一時的にPSAの数値が急上昇することがあります。急性前立腺炎の場合は、高熱や排尿時の激しい痛みを伴うことがあります。

詳しくは「尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎、精巣上体炎など)」のページをご確認ください。

生活習慣や検査前の行動による変動

PSAの数値は非常にデリケートで、日常生活のちょっとした刺激でも一時的に変動することがあります。例えば、以下のようなケースが挙げられます。

  • 自転車やバイクに長時間乗ったことによる前立腺への物理的圧迫
  • 検査直前の射精
  • 尿道カテーテルの挿入や膀胱鏡検査、大腸内視鏡検査などの医療処置

PSA高値によって引き起こされる病気

PSAが高い状態を放置していると、その背景に隠れている病気が進行してしまう恐れがあります。特に注意が必要な疾患について解説します。

前立腺がん

最も警戒すべきは、やはり前立腺がんです。初期の前立腺がんは自覚症状がほとんどありません。「どこも痛くないから大丈夫」と過信せず、数値が高い場合は精密検査を受けることが重要です。

高度な前立腺肥大症

PSAが高い原因が肥大症である場合、尿道が圧迫されて様々な排尿トラブルが引き起こされます。放置すると尿が出なくなる「尿閉」の状態になったり、膀胱や腎臓に負担がかかって機能が低下したりすることもあります。

尿が出づらい症状については「尿が出づらい」のページを参照してください。

PSA高値の処置や治療法

当院では、PSA数値が高いと判定された患者さんに対し、ガイドラインに基づいた段階的なアプローチを行っています。

ステップ1.血液検査の再確認と詳細分析

まずは当院で再度、血液検査を行います。この際、単なるPSA数値だけでなく、いくつかの指標を組み合わせて分析します。

  • PSA F/T比・・遊離型PSAと全PSAの比率を確認し、がんの可能性を推測します。

ステップ2.画像診断(超音波・MRI)

超音波(エコー)検査で前立腺の大きさや形を確認します。さらに詳しく調べる必要がある場合は、MRI検査を高度医療機関と連携して行います。近年のMRI技術の進歩により、がんが疑われる部位をかなり精密に見極めることができるようになっています。

ステップ3.確定診断のための前立腺生検

画像診断でがんの疑いが強い場合、「前立腺生検」を行います。これは前立腺の組織を直接採取し、顕微鏡でがん細胞の有無を確認する検査です。この検査によって初めて、がんであるかどうかの確定診断が可能となります。

ステップ4.診断結果に基づいた治療・経過観察

検査の結果、がんが見つからなかった場合や、低リスクのがん(おとなしいがん)であった場合は、定期的な通院による「監視療法(経過観察)」を選択することもあります。もし治療が必要な場合は、以下の選択肢を検討します。

  • 手術療法・・前立腺・精嚢を摘出します。
  • 放射線療法・・外から、あるいは内側から放射線をあててがんを叩きます。
  • ホルモン療法・・男性ホルモンの働きを抑えて、がんの増殖を抑制します。

前立腺がんの診療の流れや治療の詳細については「前立腺がん」のページをご覧ください。

PSA高値についてのよくある質問

Q1. 数値がいくつ以上だと精密検査が必要ですか?

A1. 一般的には4.0ng/mLを超えると精密検査の対象となります。ただし、50代など比較的若い方の場合は基準値がより厳しく設定されることもありますし、逆に高齢の方では少し高めでも様子を見る場合があります。数値だけでなく年齢や背景を考慮することが大切です。

Q2. PSAが高いと言われましたが、自覚症状は全くありません。間違いでしょうか?

A2. 前立腺がんは非常にゆっくり進行することが多く、初期段階では痛みも違和感も全くありません。自覚症状がない段階でPSA数値の異常に気付けることが、検診を受ける最大のメリットといえます。「症状がないから後回し」にせず、一度受診してください。

Q3. 精密検査(生検)は痛いと聞きましたが、本当ですか?

A3. 組織を採取する検査ですので、多少の負担はかかります。しかし、適切な麻酔を行い、痛みや不快感を最小限に抑える工夫がなされています。当院では患者さんの身体的・精神的な負担を十分に考慮し、検査の必要性を慎重に判断いたします。

Q4. 数値を下げるための食べ物やサプリメントはありますか?

A4. 生活習慣の改善が健康に寄与することは間違いありませんが、食事だけでPSA数値を確実に下げる方法はありません。まずは高値の原因を特定することが先決です。原因が分かった上で、生活の注意点についてアドバイスさせていただきます。

院長より

検診の結果で「PSA高値」という指摘を受けた際、皆さんは計り知れない不安を抱くことでしょう。ただお伝えしたいのは、数値が高いことは必ずしも絶望を意味しないということです。泌尿器科の専門医として多くの患者さんを診てまいりましたが、精密検査の結果、一過性の上昇や良性の肥大症の方、早期のがんで適切な処置によって健やかな生活を取り戻されたりした方は数多くいらっしゃいました。私はこれまで、日本泌尿器科学会専門医・指導医、そしてがん治療認定医として、前立腺がんの診断と治療に従事してまいりました。特にロボット支援手術プロクター(前立腺全摘)としての経験は、がんがどのような性質を持ち、どのような経過をたどるのかを深く理解する大きな糧となっています。横須賀中央駅から徒歩1分の当クリニックでは、お仕事帰りやお買い物ついでにもお立ち寄りいただきやすい環境を整えています。泌尿器科は少し受診のハードルが高いと感じられるかもしれませんが、私たちは「何かあったらまず相談できる泌尿器科」「長く安心して通えるかかりつけ医」を目指しています。皆様の健康を守るパートナーとして、しっかりとお体を拝見させていただきます。どうぞお気軽に、その「不安な気持ち」をお持ち寄りください。

診療時間の詳細については「診療時間」のページを、アクセス方法は「アクセス」のページを参照してください

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